大田区議会議員の佐藤なおみです。
いつも区政への温かいご関心とご協力をいただき、誠にありがとうございます。さて皆様は、「地域福祉活動計画(ちいきふくしかつどうけいかく)」という言葉を耳にしたことはありますか?
「なんだか少し難しそう…」「行政の専門用語かな?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、この計画は、お子様からご高齢の方まで、障がいのある方もない方も、この大田区で暮らすすべての方が、住み慣れた地域で、自分らしく、安心して暮らし続けるために、**とても大切な「まちづくりの設計図」**のようなものなのです。
今回は、この計画が私たちの暮らしにどう関わっているのか、できるだけ分かりやすくご説明したいと思います。
「地域福祉活動計画」とは、一言でいうと?
この計画を一言でご説明するならば、
「ご近所でのちょっとした支え合いや助け合いを、地域のみんなで応援し、仕組みとして広げていこう!」
という、住民の皆様が主役の活動計画です。
行政(大田区役所)が主体となって策定する「地域福祉計画」と連携しながら、社会福祉協議会が、地域の皆様や町会・自治会、NPO、ボランティア団体など、様々な方々の意見を聞きながら作ります。
公的なサービスだけではカバーしきれない、暮らしの中のちょっとした困りごと。例えば、「ゴミ出しが大変」「子どもから少しだけ目を離したい」「一人暮らしで話し相手がいない」…。
こうした課題を、特別なことではなく、ご近所同士の自然な助け合いで解決していけるような、温かい地域社会を目指すのが、この計画の大きな目的です。
現在の大田区の計画をご紹介します
現在、大田区では**「第5次大田区地域福祉活動計画」**が進行中です。
- 計画期間:令和5年度(2023年度)から令和9年度(2027年度)までの5年間
- 基本理念:「ささえあう心でつくる だれもが自分らしく暮らせるまち おおた」
この理念のもと、3つの大きな目標を掲げて、様々な取り組みが進められています。
- 基本目標1:地域でささえあうしくみづくり
(見守りや声かけ活動、災害時に助け合える関係づくりなど) - 基本目標2:だれもが参加できる地域づくり
(子どもや高齢者の「居場所」づくり、多世代が交流できるイベントの開催など) - 基本目標3:権利が守られ、安心して暮らせる地域づくり
(成年後見制度の利用促進、消費者被害の防止活動など)
私たちの暮らしにどう関わっているの?
「計画はわかったけど、具体的にはどんなこと?」と思いますよね。
実は、皆様の身近で行われている多くの活動が、この計画に支えられています。
例えば、
「登下校中の子どもたちを見守る、地域のボランティアさんの活動」
「子育て中のお母さんたちが、気軽に集まっておしゃべりできる子育てサロン」
「一人暮らしの高齢者の方々が集う、地域の会食会や体操教室」
「いざという時に備えた、町会・自治会による防災訓練」
これら一つひとつが、計画を動かす大切な活動なのです。皆様が何気なく目にしたり、参加したりしている活動が、実は大田区全体の「ささえあいの輪」を広げる一助となっています。
私たち一人ひとりに、できること
「何か特別なことをしなければいけないの?」と、身構える必要は全くありません。
「おはようございます、と隣の人に挨拶をする」
「バス停で困っている様子の人がいたら、一声かける」
「地域の清掃活動に、ちょっとだけ参加してみる」
そんな、ほんの小さなアクションが、この計画を動かす大きな、大きな力になります。ささえあいとは、思いやりの気持ちを行動で示すこと。その積み重ねが、地域の安心を育んでいきます。
行政のサービスだけでは、心の通った温かい地域社会を築くことはできません。この「まちづくりの設計図」を、絵に描いた餅に終わらせないためには、主役である区民の皆様一人ひとりのお力が必要です。
私も議員として、こうした地域の皆様の主体的な活動を全力で後押しし、誰もが孤立することなく、自分らしく輝ける大田区の実現にむけて、これからも汗をかいてまいります。
ぜひ一緒に、「ささえあう心」で、私たちのまち「おおた」をつくっていきましょう。
大田区議会議員 佐藤 なおみ
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