大田区議会議員の佐藤なおみです。
区民の皆様には、日頃より区政の様々な活動にご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。さて、皆様は「10年後の大田区がどのようになっているか」と、未来の姿に思いを巡らせたことはありますでしょうか。
人口減少やデジタル化の進展、そして私たちの価値観の多様化など、社会が大きく変化する中で、「これからの大田区が目指すべき方向」を示す、区政にとって最も大切な計画が、令和5年度からスタートしました。
それが、**「おおた未来プラン10年」**です。
これは、大田区のすべての政策や事業の土台となる「羅針盤」であり、皆様からお預かりした税金をどのように活用していくかを示す、いわば**「大田区の未来の設計図」**とも言えるものです。今回は、この重要なプランについて、皆様にご紹介したいと思います。
「おおた未来プラン10年」とは?
このプランの正式名称は「大田区基本構想」といい、区の計画の中で最上位に位置づけられています。令和5年度(2023年度)から令和14年度(2032年度)までの10年間、大田区がどのようなまちを目指していくのか、その基本的な考え方や将来像を区民の皆様と共有するためのものです。
この計画は、私たち議員や区の職員だけで作ったものではありません。区民アンケートやワークショップなどを通じて、本当に多くの区民の皆様からいただいたご意見を反映して策定されました。
プランが描く「10年後の大田区の姿」
「おおた未来プラン10年」が掲げる、10年後の大田区が目指す未来像。それは、
「未来へつながる『自分たちのまち』をともにつくる」
という言葉に込められています。
行政が主導するだけでなく、区民一人ひとりが「自分たちのまち」の主役であるという強い思いが示されています。そして、この未来像を実現するために、以下の「5つのまちの姿」を目標として掲げました。
- 1.個性や魅力があふれ、心豊かに暮らせるまち
(文化、芸術、スポーツ活動を支援し、誰もが多様な文化に触れられるまちへ) - 2.誰もが自分らしく、健やかに安心して暮らせるまち
(地域での支え合いを広げ、質の高い保健・医療・福祉サービスを受けられるまちへ) - 3.子どもたちの笑顔と未来を育むまち
(安心して子どもを産み育てられ、子どもたちが夢や希望を持って成長できるまちへ) - 4.活力と交流を創造し、進化し続けるまち
(町工場の技術や商店街の賑わいを守り、羽田空港を核とした新たな活力が生まれるまちへ) - 5.安全・快適で、環境と調和した持続可能なまち
(災害に強く、脱炭素社会の実現に貢献し、次世代も快適に暮らせるまちへ)
どうやって実現していくの?
この「未来の設計図」を、ただの絵に描いた餅に終わらせないために、具体的な実行計画が定められています。
まず、10年間の**「基本構想(おおた未来プラン10年)」をもとに、数年間の具体的な取り組みを示す「基本計画」が作られます。そして、その基本計画の目標を達成するために、毎年度の予算に反映された「実施計画」**が実行されていきます。
私自身も議員として、皆様からお預かりした大切な税金が、このプランに沿って、真に区民のためになる事業に活かされているか、議会の場で厳しくチェックし、議論を尽くしていく所存です。
「ともにつくる」未来へ
このプランで最も大切なのは、「ともにつくる」という視点です。
「おおた未来プラン10年」の主役は、大田区に住み、働き、学ぶ、皆様一人ひとりです。地域のイベントに参加すること、町会の活動に協力すること、そして区政に関心を持ち、声を届けてくださること。そのすべてが、このプランを血の通ったものにしていきます。
10年後、私たちの子どもや孫の世代が、「大田区に住んでいて本当に良かった」と心から思えるまちを、皆様と「ともにつくる」ために。私も皆様の代弁者として、全力で働いてまいります。
大田区の未来について、ぜひ一緒に考え、行動していきましょう。
大田区議会議員 佐藤 なおみ
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