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わたしも利用する最寄り駅「長原駅」。昭和から令和へ、暮らしの真ん中に。長原商店街のこれまでと今

皆さん、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。

2025年の夏、いかがお過ごしでしょうか。

私たちの街には、キラキラした新しい商業施設もたくさんありますが、一方で、歩くだけでどこかホッとする、昔ながらの商店街も健在です。今日は、そんな地域に愛され続ける「長原商店街」の歴史を紐解きながら、その現在の魅力に迫ってみたいと思います。

はじまりは「門前町」、池上線の開通と共に

長原商店街のルーツをたどると、その歴史は古く、地域にある「長慶寺」の門前町として人々が集まっていたことに遡ります。当時は数軒のお店が点在する、のどかな場所でした。

その姿が大きく変わり始めたのは、1927年(昭和2年)。現在の東急池上線(当時の池上電気鉄道)が開通し、「長原駅」が開業したことが大きなきっかけでした。

駅ができたことで人の流れが生まれ、駅の南北に自然発生的にお店が集まり始めます。戦後の復興期には、近隣に銭湯などもでき、まさに地域の暮らしの中心地として、今日の商店街の骨格が形作られていきました。八百屋さんの威勢のいい声、お肉屋さんから漂うコロッケの香り、夕飯の買い物をする家族連れ…。昭和の温かい日常が、そこにありました。

「ぱすてる長原」の現在地

かつて「長原商店街」と呼ばれたこの場所は、現在、「ぱすてる長原」という愛称で親しまれています。約140もの店舗が軒を連ね、今もなお、私たちの生活を支えてくれる活気ある商店街です。

その魅力は、なんといっても「新旧の共存」にあります。

  • 時代のを越えて続く、老舗の味と技
    何十年も変わらない味を守り続けるお惣菜屋さんや和菓子屋さん、店主との会話を楽しみながら買い物ができる個人商店。こうしたお店は、ただ商品を売るだけでなく、地域のコミュニケーションの場としても、なくてはならない存在です。
  • 新しい風を吹き込む、個性豊かなお店
    近年では、若い世代のオーナーによるお洒落なカフェやベーカリー、こだわりの専門店なども増えています。老舗の隣に新しいお店がオープンすることで、商店街に新たな彩りが加わり、幅広い世代が訪れるようになりました。
  • 地域をつなぐイベント
    毎年恒例の「長原まつり」や、歳末の福引セールなど、季節ごとのイベントも商店街の大きな魅力です。子どもからお年寄りまで、地域の人々が一体となって楽しめる時間は、大型スーパーでは決して味わうことのでない、商店街ならではの温かさに満ちています。

 

これからの商店街

もちろん、時代の変化とともに、後継者不足や大型店との競合など、商店街が抱える課題は少なくありません。しかし、長原商店街は、ただ古いものを守るだけでなく、新しいものを取り入れながら、常に変化を続けています。

キャッシュレス決済を導入するお店が増えたり、SNSで積極的に情報発信をしたりと、令和の時代に合わせた工夫も随所に見られます。

変わらない人情と、変わりゆく時代への柔軟さ。
この二つを併せ持つ「ぱすてる長原」は、これからも私たちの暮らしの真ん中で、時を刻んでいくことでしょう。

今度の週末、少し時間に余裕があったら、長原商店街をぶらりと歩いてみませんか?
きっと、あなたの知らなかった新しい発見や、懐かしい温かさに出会えるはずです。

大田区議会議員 佐藤 なおみ

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