大田区お役立ち情報

困窮された時、最後のセーフティネット「生活保護」〜大田区での申請方法と大切なこと〜

こんにちは! 大田区議会議員の佐藤なおみです。

予期せぬ病気や怪我、失業、家庭の事情など、様々な理由で、誰もが生活に困窮する可能性があります。そのような時、憲法で保障された「健康で文化的な最低限度の生活」を維持するための、国が定める最後のセセーフティネットが「生活保護制度」です。

しかし、「生活保護」と聞くと、漠然とした不安を感じたり、「自分には関係ない」「申請しにくい」と感じたりする方もいらっしゃるかもしれません。この制度は、本当に困窮されている方が人間らしい生活を送るための大切な権利であり、支援です。

今回は、もし大田区にお住まいで生活に困窮されてしまったら、どのように生活保護を申請すればよいのか、その手続きの流れと、制度を利用する上で知っておいていただきたい大切なことについて、区議会議員としての視点からお伝えします。

1. 生活保護制度とは?

生活保護制度は、生活に困窮する国民に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。

  • 生活扶助:食費や光熱費など、日常生活に必要な費用
  • 住宅扶助:家賃など住居に必要な費用
  • 教育扶助:義務教育に必要な費用
  • 医療扶助:医療に必要な費用
  • 介護扶助:介護に必要な費用
  • 出産扶助:出産に必要な費用
  • 生業扶助:就職に必要な費用や技能習得に必要な費用
  • 葬祭扶助:葬儀に必要な費用

これらの扶助が、それぞれの世帯の状況に応じて支給されます。

 

2. 大田区で生活保護を申請するまでの流れと大切なこと

もし生活に困窮し、「生活保護の申請を検討したい」と思われたら、以下のステップを踏むことになります。

 

ステップ1:まずは「相談」から

最も重要な最初のステップは、**「相談」**です。

  • 相談窓口:大田区役所福祉部保護課
  • 電話または直接窓口を訪問し、生活状況を相談します。
  • 生活保護の申請を迷っている段階でも、まずは話を聞いてもらうことができます。
  • 大切なこと
  • ご自身の現在の収入、資産(預貯金、不動産、自動車、生命保険など)、家族構成、病気の有無、仕事の状況などを正直に伝えましょう。
  • 相談員は、生活保護制度だけでなく、利用できる他の社会保障制度(失業給付、年金、各種手当など)や、就労支援、住宅支援など、様々な選択肢の中から、その方に最も適した支援を一緒に考えてくれます。生活保護以外の制度で生活を立て直せる可能性もあります。
  • 困っている状況を具体的に伝えることが、適切な支援につながります。

 

ステップ2:「申請」の意思を表明する

相談の結果、生活保護の受給要件に該当する可能性があり、ご本人が申請を希望する場合、正式に「申請書」を提出します。

  • 申請書類の受け取りと提出:保護課の窓口で申請書を受け取り、必要事項を記入して提出します。
  • 大切なこと
  • 生活保護の申請は、国民の権利です。申請を拒否されることはありません。
  • 申請に必要な書類は多岐にわたりますが、相談員が丁寧に説明してくれます。分からないことや準備が難しい書類があれば、遠慮なく伝えましょう。

 

ステップ3:「調査」と「審査」

申請が受理されると、区の担当者(ケースワーカー)による調査が始まります。

  • 訪問調査:ご自宅を訪問し、生活状況や世帯の状況を確認します。
  • 資産調査:預貯金や不動産など、所有している資産の有無や内容を確認します。
  • 収入調査:給与、年金、手当など、すべての収入源を確認します。
  • 扶養義務者への照会:民法上の扶養義務者(親、子、兄弟姉妹など)に対し、扶養の可否について照会が行われる場合があります。ただし、照会が申請者の自立を妨げたり、関係を悪化させたりする恐れがある場合は、配慮されることがあります。
  • 就労能力の確認:働ける状態にあるか、就労の意思があるかなどを確認し、就労が可能であれば、自立に向けた支援計画を立てます。
  • 大切なこと
  • 調査は、公正かつ適切に保護を行うために必要なものです。隠し事をせず、誠実に協力しましょう。
  • ケースワーカーは、あなたの生活再建を支援するパートナーです。

 

ステップ4:審査結果の「決定」と「保護開始」

調査と審査の結果、生活保護の開始が決定された場合、保護費が支給され、自立に向けた支援が始まります。

  • 決定通知:申請から原則14日以内(調査に時間がかかる場合は30日以内)に、保護の開始・却下の決定が通知されます。
  • 保護開始後の支援
  • ケースワーカーが定期的に面談し、生活状況の確認や助言を行います。
  • 就労支援、医療機関への受診調整、家計管理の助言など、個々の状況に応じた自立支援計画が立てられ、サポートが継続されます。

 

3. 佐藤なおみからのメッセージ:生活保護は「最後の砦」。寄り添う支援を

生活保護制度は、誰もが陥る可能性のある生活困窮から、私たちを支える「最後の砦」として機能しています。しかし、その申請には心理的ハードルが高く、制度が複雑に感じられることも事実です。

私、佐藤なおみは、区議会議員として、

  • 相談しやすい窓口の環境整備:プライバシーが守られ、安心して困っていることを話せる体制をさらに充実させること。
  • 制度の周知徹底と誤解の解消:生活保護に対する偏見をなくし、必要な方に情報が適切に届くよう、区の広報活動の強化。
  • 個々の状況に応じたきめ細やかな支援:単に保護費を支給するだけでなく、生活再建に向けた就労や健康、子育てなどの支援が、一人ひとりに寄り添い、丁寧に行われること。

を重視し、行政に対して働きかけてまいります。

もし、今、あなたが生活に困窮し、どこにも相談できないと感じているのであれば、どうか一人で抱え込まず、大田区役所福祉部保護課にご連絡ください。まずは相談することから、未来への一歩が始まります。

そして、区の制度や対応についてご意見やご要望がございましたら、**私、大田区議会議員の佐藤なおみにも、どうぞお気軽にお声をお聞かせください。**皆様の声は、区政をより良くしていくための大切な羅針盤です。

誰もが安心して暮らし、再び希望を持って生活を再建できる大田区であるよう、私も全力で取り組んでまいります。

大田区議会議員 佐藤なおみ

※本記事の内容は、2025年7月現在の一般的な情報に基づいており、生活保護の受給には厳格な条件が定められています。個々の状況によって申請手続きや必要書類、受給の可否は異なりますので、必ず最新の情報や詳細な相談については、大田区役所福祉部保護課に直接お問い合わせください。

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