皆さま、こんにちは。
大田区議会議員の佐藤なおみです。
日頃より区政に対しまして、温かいご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
さて、私たちの暮らしと未来に深く関わる「環境問題」について、大田区が現在どのような対策を進めているのか、皆さまにご報告させていただきます。
☀️ 地球の未来のために。「ゼロカーボンシティおおた」の推進
大田区は2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目指す**「ゼロカーボンシティ」**を表明し、具体的な取り組みを進めております。
- 区民運動「おおたクールアクション」
ご家庭での省エネや緑のカーテンづくりなど、区民の皆さま一人ひとりの行動が大きな力となります。ぜひ、この活動の輪を広げていければ幸いです。 - 再生可能エネルギー導入の支援
ご自宅への太陽光発電システム設置に対する助成金制度もその一つです。環境に配慮した住まいづくりをお考えの際は、ご活用をご検討ください。 - 区役所自身の取り組み
区役所では、使用済みの紙から新しい紙を作る「ペーパーラボ」を導入するなど、率先してCO2削減に努めております。
♻️ 「もったいない」を合言葉に。ごみ削減とリサイクルの推進
ごみの減量と資源の有効活用は、循環型社会の実現に不可欠です。皆さまには日頃より分別の徹底にご協力いただき、ありがとうございます。
- 本年4月より開始した「プラスチック分別回収」
今年の春から、これまで可燃ごみであったプラスチック製品も、大切な資源として回収が始まりました。区民の皆さまには、日々の分別にご協力いただき、心より感謝申し上げます。未来のための大切な一歩として、引き続きのご協力をよろしくお願い申し上げます。 - 「リユース」という選択肢
まだ使える不要品は、リユースプラットフォーム「おいくら」を通じて、必要とする方へ譲ることができます。「捨てる」前に、ぜひ一度ご覧いただければと存じます。
🌿 私たちの宝物。身近な自然を守り、育む活動
大森ふるさとの浜辺公園や洗足池など、区内に残る貴重な自然は私たちの財産です。この環境を次世代へ引き継ぐための活動も行っています。
- 自然に親しむ機会の創出
公園での干潟観察会など、お子さんと一緒に大田区の自然の豊かさを再発見できるイベントが企画されています。 - 絶滅危惧種の保護活動
渡り鳥であるコアジサシが安心して子育てできるよう、NPOの方々と協力して営巣地を整備するなど、生態系を守る地道な活動も続けられています。
向き合うべき課題と、今後の展望
こうした様々な取り組みを進める一方で、私たちが向き合わなければならない課題もございます。
まず、**「意識の浸透と行動の継続」**です。「ゼロカーボン」という大きな目標も、今年の春から始まった「プラスチック分別」も、一部の方の努力だけでは達成できません。環境問題への関心度や、新しいルールへの対応には、どうしても個人差や地域差が生じます。いかにして全ての区民の皆さま、そして事業者の皆さまに「自分ごと」として捉えていただき、行動を続けていただくか。より分かりやすい情報発信と、参加したくなるような動機づけが求められています。
次に、**「行動に伴う経済的な負担」**という現実的な問題です。太陽光パネルや省エネ性能の高い設備は、長期的にはメリットがあっても、導入時の初期費用は決して安くありません。助成制度の拡充はもちろんのこと、特に区内経済を支える中小企業の皆さまが、経営努力の中で環境対策を進められるような、より手厚い支援策を検討していく必要があると感じています。
そして、**「開発と保全の両立」**も、大田区が常に直面する課題です。暮らしの利便性や産業の発展を追求する都市開発と、かけがえのない緑地や水辺環境の保全。この二つのバランスをどう取っていくのか、将来を見据えた、丁寧な議論と計画が不可欠です。
これらの課題から目をそらすことなく、一つひとつに向き合っていくことが、大切であると考えています。未来の子どもたちが誇れる、持続可能で豊かな大田区の実現のため、今後とも区政へのご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
大田区議会議員 佐藤 なおみ
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