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認可保育園と認可外保育施設、どう違うの?

大田区議会議員の佐藤なおみです。子育て中の皆さんから、「認可保育園と認可外保育施設って、何がどう違うの?」というご質問をよくいただきます。保育園探しは、お子さんの大切な成長の場を決める上で、保護者の方にとって大きな悩みの一つですよね。

今回は、それぞれの施設の特徴やメリット・デメリットについて、分かりやすく解説していきます。

認可保育園とは

認可保育園とは、国が定める「児童福祉法」に基づいて、保育施設の設置基準(施設の広さ、職員数、給食設備、防災管理など)をクリアし、都道府県知事や政令指定都市の市長から「認可」を受けた施設を指します。

 

認可保育園の主な特徴

  • 公的な基準を満たしている: 施設の安全性、保育士の配置人数、広さなど、国の厳しい基準をクリアしているため、一定の保育の質が担保されています。
  • 保育料は所得に応じた決定: 保育料は、保護者の所得や子どもの年齢、保育時間によって自治体が定めます。所得に応じた段階的な料金設定がされており、比較的低額なことが多いです。
  • 自治体への申し込み: 利用するためには、お住まいの自治体(大田区の場合、大田区役所)に申し込みを行い、自治体が定める入所選考基準(保護者の就労状況、家庭状況など)に基づいて入所が決定されます。そのため、希望してもすぐに入所できない「待機児童」の問題が発生することがあります。
  • 無償化の対象: 3〜5歳児はすべて、0〜2歳児は住民税非課税世帯が無償化の対象です。さらに、大田区では2023年10月から0〜2歳児の第2子以降、2025年9月からは第1子も所得制限なしで無償化の対象になる予定です。

認可外保育施設とは

認可外保育施設とは、国の認可を受けていない保育施設の総称です。これには、企業主導型保育園、ベビーホテル、院内保育所、認証保育所(東京都の独自基準)など、様々な形態があります。国の認可を受けていないとはいえ、各自治体への設置届出義務や、自治体独自の基準を満たしている施設もあります。

 

認可外保育施設の主な特徴

  • 多様な保育形態: 早朝・夜間保育、一時預かり、病児保育、英語教育に特化した園など、保護者の多様なニーズに応じたサービスを提供していることが多いです。
  • 入所しやすい場合も: 自治体の入所選考を経ずに、施設と直接契約を結ぶことができるため、比較的入所しやすい場合があります。
  • 保育料は施設が独自に設定: 保育料は施設が独自に設定するため、認可保育園に比べて高額になる傾向があります。
  • 一部無償化の対象になる場合も: 国の制度により、3〜5歳児と住民税非課税世帯の0〜2歳児は、認可外保育施設の利用料も月額上限額(37,000円または42,000円)まで無償化の対象となります。ただし、自治体から「保育の必要性の認定」を受ける必要があります。

認可保育園と認可外保育施設の比較表

 

項目 認可保育園 認可外保育施設
設置基準 国の基準をクリアし、自治体の認可を受けている 国の認可は受けていないが、自治体への届出義務あり
保育料 自治体が定める(所得に応じた段階制、比較的低額) 施設が独自に設定(認可より高額な傾向)
入所方法 自治体への申し込み、入所選考あり(待機児童の可能性) 施設と直接契約(比較的入所しやすい場合も)
保育内容 基準を満たした、一般的な保育 多様(長時間、英語、教育重視など)
無償化 国の制度、大田区・東京都の制度で広く対象 月額上限はあるが、国・自治体の制度で一部対象

どちらを選ぶべきか

どちらの施設を選ぶかは、ご家庭の状況や優先順位によって異なります。

  • 費用を抑えたい、安定した保育を求める場合は、認可保育園を検討するのが一般的です。
  • 特定の教育内容を重視したい、勤務時間が不規則、すぐに預けたいなどのニーズがある場合は、認可外保育施設が選択肢になります。

 

最後に:最新情報の確認と、お気軽なご相談を

保育に関する制度は、今後も変更される可能性があります。特に、保育料の無償化については、対象施設や条件が細かく定められていますので、必ず大田区の公式サイトや、区の子育て支援窓口で最新の情報をご確認ください。

子育て中の皆さんが、お子さんにとって最適な保育の場を見つけられるよう、私も引き続き情報発信に努めてまいります。保育園選びでご不明な点や、不安なことがありましたら、**私、佐藤なおみまで、どうぞお気軽にご相談ください。**皆さんの声に耳を傾け、より良い大田区の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。

大田区議会議員 佐藤なおみ

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