大田区お役立ち情報

大田区における自転車放置対策への取り組み

大田区議会議員の佐藤なおみです。

大田区内では、駅周辺や公共スペースにおける自転車の放置が長年の課題となっています。自転車の放置は、歩行者の通行の妨げとなるだけでなく、緊急車両の通行や災害時の避難経路を阻害する可能性があり、都市の景観を損ねる要因ともなっています。区民の皆様の安全で快適な生活環境を確保するため、大田区では「大田区自転車等の放置防止に関する条例」に基づき、自転車放置対策に積極的に取り組んでいます。

大田区の自転車放置対策の柱

大田区における自転車放置対策は、主に以下の施策を柱として展開されています。

  1. 定期的な放置自転車の撤去:
    区では、駅周辺を中心に、放置禁止区域に指定された場所で定期的に放置自転車の巡回・撤去を行っています。撤去された自転車は、定められた期間、保管場所で保管され、所有者からの返還を待つことになります。この撤去作業は、歩行空間の確保と都市機能の維持に不可欠な活動です。
  2. 自転車駐車場の整備と利用促進:
    自転車放置の根本的な解決には、適切な駐輪スペースの確保が重要であるとの認識のもと、区では、駅周辺を中心に自転車駐車場の整備を進めています。既存の駐輪場の利便性向上や、新たな駐輪場の設置を検討することで、利用者が安心して自転車を停められる環境づくりに努めています。また、駐輪場の利用を促すための広報活動も併せて実施しています。
  3. 放置防止に関する啓発活動:
    区民の皆様への意識啓発も重要な取り組みの一つです。自転車を放置しないよう呼びかける看板の設置や、チラシの配布、広報誌を通じた情報提供などを行い、「自転車は指定された場所に駐輪する」というルールの徹底を促しています。特に、新しく自転車を利用し始める方々や、学生の方々への啓発にも力を入れています。
  4. 関係機関との連携:
    警察署や地域住民、商店街など、関係機関との連携を強化し、より効果的な放置自転車対策を進めています。地域の実情に応じた課題を共有し、協力体制を築くことで、区民全体の安全意識の向上と、放置自転車のないまちづくりを目指しています。

 

撤去された自転車の行方と返還手続き

もしお使いの自転車が撤去されてしまった場合、以下の手順で返還手続きを行うことになります。

  • 撤去された自転車の保管場所:
    大田区で撤去された自転車は、区が指定する自転車保管場所へ移送・保管されます。具体的な保管場所や連絡先は、大田区のウェブサイトや、各駅周辺に掲示されている放置自転車に関する案内板などで確認することができます。
  • 保管期間:
    撤去された自転車は、条例に基づき一定期間(概ね1ヶ月程度)保管されます。この期間を過ぎると、区の判断により売却や処分される場合がありますので、早めの引き取りが重要です。
  • 返還手続きに必要なもの:
    自転車を返還してもらう際には、通常以下のものが必要となります。
  • 身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
  • 自転車の鍵
  • 自転車の防犯登録カードまたは購入を証明できるもの(レシートなど)
  • 撤去手数料
  • 返還手数料:
    大田区における自転車の撤去手数料は、令和7年7月1日以降に撤去された自転車については5,000円です。これは、撤去から保管、返還に至るまでに要した費用について、自転車利用者に応分の負担を求めるものです。
  • 返還までの流れ:
  1. まず、ご自身の自転車が撤去された可能性のある日時・場所を確認します。
  2. 大田区の担当部署(交通対策課など)またはウェブサイトで、撤去された自転車の情報や保管場所を確認します。
  3. 保管場所へ出向き、必要な書類を持参して返還手続きを行います。
  4. 手数料を支払い、自転車を受け取ります。

 

今後の展望

大田区は、これらの取り組みを通じて、安全で快適な歩行空間の確保、そして魅力的な都市環境の維持・向上に努めています。自転車は、環境に優しく便利な交通手段ですが、その利用にあたっては、ルールとマナーを守ることが求められます。

今後も、区の自転車放置対策の進捗状況を注視し、区議会議員としてその推進に貢献してまいります。

何かご提案やご相談ごとなどございました際は、私、佐藤なおみにお気軽にご連絡ください。

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