皆さん、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。
子育て世代の皆さんにとって、**「保育料って、結局どこまで無償になるの?」「いつから始まるの?」**と、本当に気になりますよね。私のもとにも、たくさんのご質問が寄せられています。
子育て支援は、まさに社会全体の未来を支える大切なテーマです。私も議会で常に声を上げていますが、国の制度、東京都の制度、そして私たち大田区独自の制度が複雑に絡み合っていて、少し分かりにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、その疑問を解消するべく、現時点での保育無償化の現状と条件について、分かりやすく解説していきます。
Part 1:まずは「全国共通」の無償化をおさらい
まず大前提として、2019年10月1日から、国の制度として「幼児教育・保育の無償化」が全国一律でスタートしています。これは本当に画期的なことでした。
この制度のおかげで、次のようなお子さんの保育料は、すでに無償になっています。
- 3歳から5歳までのお子さん全員
- 幼稚園、保育所、認定こども園など、基本的にどんな施設でも利用料が無償です。
- 0歳から2歳までのお子さん
- こちらは、住民税非課税世帯が対象となります。
つまり、私たち大田区にお住まいのお子さんたちも、この国の制度に当てはまれば、すでに保育料は無償になっているのです。
Part 2:大田区・東京都の「さらなる支援」にご注目
「では、大田区独自の無償化とは何か」と思われた方もいるでしょう。そうなんです。実は東京都、そして大田区では、国の制度だけではカバーしきれない部分、特に**「住民税を納めている世帯の0〜2歳児」や「第1子」の保育料**についても、さらなる手厚い支援を進めています。
これまでの動きを時系列で見ていきましょう。
- 2023年10月〜スタート済
- 東京都と大田区の共同の取り組みで、0〜2歳児の「第2子以降」のお子さんの認可保育園・認定こども園などの保育料が、所得制限なしで無償化されました。これは本当に大きな一歩でした。
- 2025年9月〜(予定)
- そして皆さん、ここが重要です。上記の対象がさらに広がり、なんと**「第1子」のお子さんも保育料無償化の対象になる予定**です。これで、0〜2歳児のお子さんを持つすべての世帯に対して、所得に関わらず、より幅広い支援が実現する見込みです。本当に嬉しいニュースです。
Part 3:気になる「無償化の条件」と「注意点」をチェック
「うちの子も対象になるのか」と思ったら、いくつか確認しておきたい条件と注意点があります。
- 対象になる施設は
- 基本的に、**認可保育園や認定こども園、小規模保育事業など、区が認めた「認可施設」**が無償化の対象となります。
- 認可外の施設に通っている場合でも、条件を満たせば一部補助が出るケースがありますが、補助額には上限があるのでご注意ください。
- 「保育の必要性」とは
- 国や都の制度を利用するには、保護者の皆さんが「保育を必要とする理由」があることを自治体から認めてもらう必要があります。例えば、お仕事をしている、病気や介護がある、といった理由です。
- 所得制限は
- **国の制度(2019年〜)**では、0〜2歳児の無償化対象は「住民税非課税世帯」に限定されていました。
- しかし、**東京都・大田区の制度(2023年〜)**では、「第2子以降」については所得制限なしで無償化が実現しています。
- そして、2025年9月以降(予定)は、待望の「第1子」についても所得制限なしで対象が拡大される見込みです。これは本当に大きな変化です。
- 「別途かかる費用」もあるのか
- 基本的な保育料は無償化されますが、延長保育料や、**給食の材料費である「副食費」**などは、これまで通り自己負担が必要となる場合があります。この点は、各園にご確認ください。
まとめ:大田区の保育無償化は段階的に拡充中
現時点での保育料無償化の内容をシンプルにまとめると、以下のようになります。
時期 | 内容 |
2019年10月〜 | 国の制度により、3〜5歳児および住民税非課税世帯の0〜2歳児の保育料が無償化。 |
2023年10月〜 | 東京都・大田区独自の制度で、認可保育施設に通う0〜2歳児の第2子以降が無償化(所得制限なし)。 |
2025年9月〜(予定) | 同制度が拡大され、第1子も含めた0〜2歳児の保育料が無償化(こちらも所得制限なし)。 |
いかがでしたでしょうか。大田区の保育無償化が、段階的に、そして着実に拡充されていることがお分かりいただけたかと思います。
最後に:最新情報の確認と、お気軽なご相談を
子育て支援の制度は、社会状況や国の動向によって、今後も変更されたり、さらに手厚くなる可能性があります。
今回ご紹介した情報も、現時点での予定を含みますので、最新の具体的な対象条件や申請方法については、必ず大田区の公式サイトや、区の子育て支援窓口で直接ご確認いただくことを強くお勧めします。
大田区で子育てをされている方、またはこれから転入を検討されている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
そして、子育てに関するお悩みや、制度について疑問に思うことなど、**何かありましたら、私、佐藤なおみまで、どうぞお気軽にご相談ください。**皆さんの声に耳を傾け、より良い大田区の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。
大田区議会議員 佐藤なおみ
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