皆さん、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。
仕事が一番立て込んでいる時間にかかってくる、保育園からの電話。
「〇〇ちゃん、38.5℃のお熱です。至急お迎えをお願いします…」
この一本の電話が、働く親、特にシングルマザーにとっては、どれほど心臓が縮む思いがするものか。私は、自身の経験を通して痛いほど知っています。
私が経験した「詰み」の状態
今でこそ議員として活動していますが、私もかつて、一人で子育てをしながら必死に働いていたシングルマザーでした。
会社を早退させてもらうことへの罪悪感。減ってしまうお給料。看病疲れと寝不足で、ふらふらになりながら翌朝また仕事へ向かう日々。
保育園からの電話が鳴るたびに、私の頭の中は選択肢のない「詰み」の状態でいっぱいになりました。
選択肢は、たった二つ。
- 自分が仕事を休むか。
- 遠方に住む高齢の親や、同じく仕事を持つ兄弟に無理を言って頭を下げるか。
それ以外の選択肢は、当時は存在しませんでした。
社会から切り離され、たった一人でこの困難に立ち向かわなければならない孤独感。それは、子どもの病気そのものよりも、ずっと重く私の心にのしかかっていました。
時代は変わった。もう、一人で戦わなくていい。
だからこそ、今の時代を生きる保護者の皆さんには、声を大にして伝えたいのです。
「もう、あの頃とは違う。あなたは一人じゃない」と。
大田区には、かつての私が喉から手が出るほど欲しかった制度があります。
それが「送迎付き病児保育」です。
これは、保育園でお子さんが急に熱を出した時などに、保護者に代わって病児保育施設の看護師や保育士が、保育園までお子さんを迎えに行き、そのまま施設で預かってくれるという、画期的なサービスです。
この制度があれば、仕事を早退する罪悪感に苛まれることも、親族に無理なお願いをすることもありません。何より、「いざとなったら、プロが助けてくれる」という安心感が、日々の大きな精神的な支えになります。
サービスのポイントを、もう一度。
- どこで?
区内の3つの病児保育施設(うさぎのママⅠ・Ⅱ、キッズメディカルステーション)で利用できます。 - どうやって?
あらかじめ施設に「事前登録」をしておけば、いざという時に電話一本で利用可能です。 - いくらで?
送迎にかかる費用は、保護者負担上限1,000円です。(別途、病児保育料は必要)
私が議員としてここにいるのは、あの日の私と同じように、社会の片隅で孤独に震え、選択肢のない中で必死に歯を食いしばっている人の力になりたいからです。
子育てと仕事の両立は、決して平坦な道のりではありません。でも、頼れる制度があることを知り、それを上手に使うことで、親の心は少しだけ軽くなります。そして、親の心の余裕は、必ず子どもへの温かい笑顔に変わります。
どうか、一人で無理を重ねないでください。
「こんなことで頼っていいのかな」なんて、絶対に思わないでください。
かつて、誰にも頼れず、一人で途方に暮れていた私が、今、あなたの「助けて」を待っています。
制度のことで分からないことがあれば、いつでも私、佐藤なおみにお声がけください。
一緒に、子育てしやすい大田区を作っていきましょう。
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