皆さま、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。
日頃から地域を歩いていると、多くの区民の方々から「駅前の駐輪場がいつも満車で困っている」「子どもを保育園に送迎するわずかな時間さえ、自転車を置く場所がない」といった切実なお声をいただきます。
▼データで見る大田区の駐輪場問題
大田区の調査によると、区内の鉄道駅周辺では、依然として多くの自転車が放置されている状況です。特に、蒲田駅や大森駅のような主要な駅では、駐輪場の需要に対して供給が全く追いついておらず、常に満車状態が続いています。これは単に「不便だ」という問題に留まりません。放置自転車は、歩行者、特にご高齢の方や車いす、ベビーカーを利用する方々の通行を妨げ、緊急車両の活動を阻害する危険性もはらんでいます。
この問題の解決は、区民の皆さまの利便性向上はもちろん、誰もが安全で安心して暮らせる美しい街づくりに不可欠です。そこで、議会や委員会でこの問題の深刻さについて提案し続けていきたいと考えております。
▼今後の取り組みについて
現在、大田区ではこの問題に対し、いくつかの重要な取り組みを進めています。
- 駐輪場の抜本的な整備とDX化の推進
長年の懸案であった蒲田駅周辺の地下駐輪場整備が、ついに本格的に動き出しました。これにより、慢性的な駐輪スペース不足が大幅に緩和されることが期待されています。しかし、新しい施設を「作る」だけで終わりではありません。既存の駐輪場も含め、スマートフォンのアプリで空き状況がリアルタイムに分かり、キャッシュレスで決済できるシステムの導入など、利便性を飛躍的に向上させるDX化を推進するよう、提案していけたらと思います。
- 重点対策エリアでの集中的な投資
区が策定した「自転車等駐車場整備方針」では、蒲田駅や大森駅をはじめ、特に駐輪需要が高い駅を「優先整備駅」と位置づけ、集中的な対策を講じる方針です。例えば、駅周辺の民間ビルや商業施設と連携し、地下や屋上のスペースを駐輪場として活用するといった、土地の有効活用策も案の一つです。
- 「わかりやすさ」を重視した情報提供とルールの周知
「そもそも、どこに駐輪場があるのか分からない」という声も多くいただきます。今後は、各駅に分かりやすい案内サインを増設するだけでなく、区の公式LINEやウェブサイトで、地図と連動した駐輪場マップを提供するなど、誰もが必要な情報にアクセスしやすい環境を整えることが重要です。放置自転車をなくし、誰もが気持ちよく暮らせる街にするためには、ルールの周知徹底と、皆さま一人ひとりのご協力が不可欠と考えます。
この駐輪場問題は、皆さまの毎日の暮らしに直結する大切な課題です。これからも、皆さまのお声を直接伺いながら、より良い解決策を区に提案し、実行に移していけたらと思います。
駐輪場のことでお困りのことや、「こうすればもっと良くなるのでは?」といったご提案がございましたら、どんな些細なことでも構いません。ぜひ、佐藤なおみまでお寄せください。皆さまのお声が、大田区をさらに良くする力になります。
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