皆さま、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。
昨日の局地的な大雨、本当に驚きました。区内の一部地域では、警戒レベルの中で最も高い警戒レベル5「緊急安全確保」が発令され、不安な時間を過ごされた方も多くいらっしゃることと存じます。
実は、私の知人からも「大田区に住んでいるのに、スマホの警報が鳴らなかったんだけど、どうして?」という連絡がありました。
いざという時に自分や大切な人の命を守るため、今回はこの「緊急安全確保」とは何なのか、そしてなぜ警報が届かない場合があるのか、改めてご説明させていただきます。
警戒レベル5「緊急安全確保」とは?
「緊急安全確保」は、命の危険が差し迫っている、最も切迫した状況で発令される情報です。
一言でいえば、「今すぐ、その場で命を守る最善の行動をとってください!」という、最大級の警報です。
ポイント:「避難場所へ行く」指示ではありません。
ここが非常に重要なのですが、「緊急安全確保」は、災害がすでに発生しているか、発生が目前に迫っている状況です。そのため、この段階で避難所へ向かうために外に出ると、かえって洪水や土砂災害に巻き込まれる危険性が高まってしまいます。
この情報が出たら、取るべき行動は以下の通りです。
- 屋内での垂直避難: 浸水の危険がある場合は、今いる建物の2階以上へ移動してください。
- 安全な部屋への移動: 周辺に崖や斜面がある場合は、それらから少しでも離れた部屋へ移動してください。
無理に外へ避難するのではなく、その場で、少しでも助かる可能性が高い場所へ直ちに移動すること。それが「緊急安全確保」の意味です。
なぜ、スマホの警報が鳴らなかったのか
区民の方から、「区内にいたのに警報が届かなかった」というお問い合わせをいただくことがあります。私の知人もそうでした。これには、いくつかの理由が考えられます。
1. 対象地域にいなかった
最も可能性が高い理由がこちらです。昨日の「緊急安全確保」は、大田区全域ではなく、田園調布4丁目・5丁目および呑川・丸子川流域と、対象が限定されていました。
緊急速報メールは、その対象エリア内にいる方のスマートフォンにだけ配信される仕組みになっています。そのため、同じ大田区民であっても、対象エリア外にいらっしゃった場合は警報は鳴りません。
2. スマートフォンの設定や電波状況
そのほか、以下のようなケースも考えられます。
- スマホの設定で「緊急速報」の受信がオフになっている
- たまたま電波の届かない場所にいた、機内モードにしていた
- (古い機種の場合)通話中だった
これを機に、ぜひ一度、ご自身のスマートフォンの設定をご確認いただければと思います。
確実な情報入手のために
災害時、情報は命綱です。緊急速報メールだけに頼らず、情報収集の手段を複数確保しておくことが大切です。
大田区では、防災情報をメールで受け取れる「区民安全・安心メールサービス」を運用しています。ぜひこちらにご登録いただき、いざという時に備えていただければ幸いです。
▼ 登録はこちらから
kumin@anzen.city.ota.tokyo.jp に空のメールを送信してください。
地域の安全は、私たち一人ひとりの備えから始まります。これからも、皆さまが安心して暮らせるまちづくりのため、災害対策にも積極的に取り組んでまいります。
大田区議会議員 佐藤 なおみ
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