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「DX」って何?

皆さん、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。

突然ですが、皆さんは「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」という言葉を聞いて、どのような印象をお持ちでしょうか。正直に申しますと、私は議員になる前、この言葉に少し苦手意識を持っていました。

私の前職は、保険の営業や事務の仕事でした。営業でのやり取りは対面が基本で、分厚いファイルに綴じられた契約書類や、手書きの申込書と日々向き合っていました。もちろんパソコンも使っていましたが、仕事の基本は紙と人とのコミュニケーション。そんな環境にいた私にとって、「DX」や「デジタル化」といった言葉は、どこか遠い世界の話のように聞こえていたのです。

ですから、議員として活動を始め、大田区が「DX推進計画」というものに力を入れていると知った時、「難しそうだ、自分に理解できるだろうか」と、内心少し身構えてしまったことを思い出します。

しかし、その中身を一つひとつ学んでいくうちに、私のその考えは全くの思い違いだったことに気づかされました。大田区が進めるDXは、難しい専門技術の話ではなく、どこまでも「区民の皆さんの暮らしを、より良く、より便利にするため」の、とても身近で、温かい取り組みだったのです。

今日は、かつての私のように「横文字は少し苦手…」と感じている方にも分かりやすいように、その具体的な内容をいくつかご紹介したいと思います。

まず、私たちの暮らしに最も身近なところでは、「区役所の窓口」が変わろうとしています。例えば、これまで当たり前だった申請書への記入。これが、マイナンバーカードなどを機械で読み取らせるだけで、ほとんど書かなくても済むようになります。窓口での待ち時間が短縮され、手続きがぐっと楽になる「スマート窓口」という取り組みです。

また、区役所に行かなくても、ご自身のスマートフォンやパソコンで様々な手続きが完結する「オンライン手続き」も、どんどん拡充されています。いつも使っているLINEのアプリから、子育てに役立つ施設の場所をすぐに探せる機能なども、その一つです。

こうした取り組みは、区役所の内側でも進んでいます。職員の方々が、最近話題のAIなども活用して、書類作成や調べものにかかる時間を短縮する。そうして生まれた時間を、区民の皆さんからの相談に乗ったり、地域の課題解決のために使ったりする。これも、人にやさしいDXの形です。

さらに、「産業のまち」である大田区の特性を活かし、区内の中小企業の皆さんがデジタル技術を取り入れるお手伝いをするなど、地域経済を元気にするための取り組みも行われています。

保険の仕事をしていた頃、お客様一人ひとりと向き合う時間を何より大切にしていた私だからこそ、今、強く感じています。DXとは、決して人と人との繋がりをなくすものではありません。むしろ、面倒な手続きや作業をデジタルに任せることで、私たちがもっと、人と関わる豊かな時間を生み出すためのものなのだと。

かつて苦手意識を持っていた私だからこそ、区民の皆さんの目線に立ち、この便利な取り組みが「誰一人取り残すことなく」着実に進んでいくよう、しっかりと見ていきたいと思います。

それではここ大田区が具体的にどのようなDXの取り組みをしているのか次のブログでご紹介したいと思います。

大田区議会議員 佐藤 なおみ

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