こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。
日々、区民の皆さんから寄せられるご相談の中で、ここ最近とくに増えているのが「食費」に関する声です。
電気代やガス代、日用品の値上げが続く中で、「まず削られるのが食費」という現実は、多くのご家庭に共通しているのではないでしょうか。
我が家にも、大学生の男の子が2人と、高校生の女子が1人います。成長期の子どもたちがいると、毎日の食事量は自然と増えます。お米の消費量も多く、「お米が高くなった」と感じる機会は、決して少なくありません。そうした生活実感から、「大田区でお米券のような支援はあるのですか」「配られる予定はありますか」という質問をいただくことも増えています。
そこで今回は、大田区における「お米券」や食に関する支援について、現時点での事実を整理してお伝えしたいと思います。
そもそも「お米券」とは何か
まず、「お米券」という言葉について整理しておきます。
一般的に使われているお米券には、大きく分けて二つの意味があります。
一つは、全国共通で使える「全国共通おこめ券」と呼ばれるもので、主に贈答用などとして流通しているもので、もう一つは、物価高対策や生活支援として、自治体が独自に配布する「お米クーポン」「食料支援券」のような位置づけのものです。
近年、物価高騰への対策として、後者のような自治体独自のお米券や商品券を配布する自治体が全国的に増えたことで、「大田区でも配られるのではないか」と期待や疑問を持たれる方が増えています。
大田区で「お米券」は配布されているのか
結論からお伝えすると、現時点で大田区が区独自に「お米券」を配布している、あるいは全区民・特定世帯に向けて配布を正式に発表している事実はありません。他の自治体では、お米券や食料品と交換できるクーポンを配布した事例もありますが、これは国が一律に実施している制度ではなく、各自治体がそれぞれの判断で行っているものです。
そのため、同じ東京都内でも区によって支援の内容や方法が異なります。「お米券が出ていない=何も支援がない」というわけではありませんが、少なくとも“お米券”という形での支援は、大田区では実施されていないというのが事実です。
国の物価高対策と自治体の役割
背景として知っておいていただきたいのは、国が物価高対策として自治体に交付金を出しているという仕組みです。国は「物価高に直面する生活者を支援するため、自治体が地域の実情に応じた対策を行うこと」を想定していますが、その具体的な使い道については自治体に一定の裁量が委ねられています。
つまり、「お米券を配る」「現金を給付する」「別の生活支援を行う」など、どの方法を選ぶかは自治体ごとの判断になります。その結果、ある区ではお米券、ある区では商品券、また別の区では現金給付や子育て世帯向けの支援が行われるという違いが生まれています。
大田区で行われている「食」に関する支援
では、大田区ではどのような形で「食」や「生活」を支える取り組みが行われているのでしょうか。大田区では、直接的なお米券配布ではないものの、生活に困りごとを抱える方に向けた支援の仕組みがいくつかあります。
たとえば、社会福祉協議会や地域団体と連携した食料支援の取り組みがあります。子育て世帯を対象に、食品やお米、レトルト食品などを届ける活動や、フードドライブを通じて寄付された食品を必要な方につなぐ仕組みも整えられています。
また、生活全般に困難を抱える方に対しては、生活相談や福祉相談の中で必要に応じて支援制度につなぐ取り組みも行われています。これらは「お米券」という形では見えにくいかもしれませんが、食費の負担を軽減するための支援として機能しているものです。
なぜ「お米券がない」と感じやすいのか
一方で、「支援があること自体を知らなかった」「どこに相談すればいいかわからなかった」という声も多く聞かれます。これは、制度が複数に分かれていて、情報が届きにくいことが一因だと感じています。
特に、日々の生活に追われていると、「自分が対象になるのか」「申請が必要なのか」「どこに問い合わせればいいのか」を調べる余裕がないというのが実情です。その結果、「何も支援がない」「大田区ではお米券も出ない」という印象だけが残ってしまうこともあります。
お米券があれば助かる、という実感
私自身、三人の子どもを育てる中で、「お米が安定して手に入ること」の大切さは日々感じています。大学生や高校生になると食べる量も増え、食費は家計の中で大きな割合を占めるようになります。
その意味で、「お米券があれば助かる」と感じるご家庭の気持ちはとても自然なものだと思います。一方で、現時点では大田区ではお米券という形ではなく、別の仕組みで生活支援が行われているというのが事実です。
大切なのは「困ったときにつながれること」
支援の形が何であれ、もっとも大切なのは「困ったときに、誰にも相談できずに一人で抱え込まないこと」だと考えています。食費のこと、生活費のこと、子育てのこと、どれも重なり合って悩みになることが多いものです。
大田区には、福祉の窓口や相談先、地域の支援団体など、さまざまな支えの仕組みがあり、それが十分に知られていない、届きにくいという課題はありますが、まずは「相談してみる」ことが支援につながる第一歩になります。
最後に
今回は、「大田区のお米券はどうなっているのか」という点について、現状の事実を中心にお伝えしました。お米券という形の支援は現時点ではありませんが、食や生活を支える取り組みはさまざまな形で行われています。
「これって相談していいのかな」「自分は対象になるのだろうか」と迷われることもあるかもしれませんがそんなときは、どうぞ一人で悩まず声を届けてください。
ご相談は佐藤なおみまでお気軽にご連絡ください。
大田区議会議員 佐藤 なおみ
ご意見やご相談はこちら
佐藤なおみへのお問い合わせ




