毎日、息つく暇もなく、我が子のために奮闘しているお母さんたちへ。こんにちは、大田区議会議員の佐藤なおみです。
本当に、本当に、お疲れ様です。その頑張りを、私は知っています。かつての私も、そして今の私も、皆さんと同じだからです。
私は、大田区議会議員であると同時に、4人の、それはそれは賑やかで、パワフルな子どもたちの母親です。眠れない夜も、終わらない洗濯物の山も、我が子の小さな手が自分の指を握りしめる、あの愛おしい感覚も。骨の髄まで染みるほどの疲労感も、胸を締め付ける孤独も、そして「自分は良い母親なのだろうか」という絶え間ない不安も。出産の痛みと、その後の、誰にも気づかれにくい心と身体の回復の道のりも。私は、その全てを嫌というほど知っています。
この経験こそが、私がこのまちのお母さんたちのためのサポートシステムを本気で改善したいと願う、原動力なのです。なぜなら、次代を担う子どもを育てるという尊い仕事が、お母さんたった一人の孤独な戦いであってはならないからです。
誰も語らない、「母親」という現実
第一子を産んだ時、私は、想像もしなかった感情の嵐に襲われました。もちろん、言葉にできないほどの喜びがありました。でも、それと同じくらい、大きな不安と、かつての自分を失ってしまったかのような喪失感があったのです。
昨日までの「私」はどこかへ消え、気づけば「〇〇ちゃんのママ」と呼ばれる存在になっていました。身体は痛み、ホルモンバランスは乱れ、大勢の中にいても、どうしようもなく孤独を感じる。いつも笑顔でいられない自分は、大丈夫なのかと何度も思いました。
4人目の子を産み終える頃には、私は確信していました。この苦しみは、特別なことではなく、多くの母親が経験する「当たり前」なのだと。SNSに溢れるキラキラした写真には、深夜3時の授乳も、悔し涙も、「お願いだから5分だけ一人にして」という悲痛な叫びも、写ってはいません。
母親業は、24時間365日、休みのない世界で最も過酷な仕事です。それなのに、世間は母親に「すぐに元の体型に戻り」「笑顔で全てを完璧にこなす」ことを、当たり前のように期待するのです。
大田区の支援制度。素晴らしい、でも、まだ足りない。
誤解のないようにお伝えしたいのですが、大田区は、妊産婦支援において着実に前進しており、重要なサービスを提供しています。これは、私たちが誇るべき財産です。
出産直後のお母さんを支える、まさに命綱とも言える制度です。
赤ちゃんと一緒に施設に泊まり、心身の休息を取りながら、授乳指導や育児相談が受けられます。
日中、施設で専門家のケアを受け、リフレッシュすることができます。
助産師などが自宅に来て、お母さんと赤ちゃんの健康チェックや相談に応じてくれます。
専門の資格を持つ「産後ドゥーラ」がご自宅を訪問し、妊娠中から産後1年まで、家事や育児を手伝ってくれる心強いサービスです。
これらの制度に、どれだけ多くの親子が救われたことでしょう。しかし、区民の皆様の声を聴く中で、私は制度の隙間に落ちてしまう、悲痛な声も耳にしてきました。「制度のことは知っていたけど、いっぱいで予約が取れなかった」「疲れすぎて、申請方法を調べる気力さえなかった」「私が欲しかったのは、赤ちゃんのお世話より、ただ誰かに話を聞いてもらう時間だった」。この声こそ、私たちが向き合うべき現実です。
お母さんたちの「見えない心の負担」に寄り添う政治を。
私がお約束するのは、単にサービスを増やすことではありません。お母さん一人ひとりを社会全体で支える、本当の意味での「セーフティネット」を築くことです。そのための具体的な目標が、ここにあります。
子どもを育てることは、社会で最も尊い仕事です。その仕事を支え、敬意を払うことこそ、政治の最も重要な役割だと、私は信じています。 どのお母さんも、母の日だけでなく、365日、社会から大切にされ、支えられていると実感できる。そんな大田区を、目指したいと思います。
私にとって、4人の子どもたちは、最高の喜びであり、最高の師です。無条件の愛を、そして身も心もすり減るほどの疲労を、彼らが教えてくれました。彼らの存在こそが、私が政治家として立つ理由です。私は、あなたと、あなたのご家族のために、政治に取り組んでいきたいと思います。
どうか、あなたの声を聞かせてください。その声が、このまちを変える一番の力になります。
大田区議会議員 佐藤なおみ
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