大田区お役立ち情報

子どもたちの「学び」を経済格差で奪わせない。大田区の教育無償化、その先へ。

皆さん、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。

日頃より区政へのご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。

最近、地域の皆様とお話ししていると、「中学校の費用が無償になると聞いたけれど、どこまでが本当なの?」というご質問をいただく機会が本当に増えました。

まず、現状についてご報告させてください。皆様の声に後押しされ、大田区では区立小中学校の給食費無償化が実現しています。これは、家庭の所得にかかわらず、全ての子どもたちが温かい給食を安心して食べられるようにするための、大きな一歩です。この実現にご尽力いただいた全ての皆様に、改めて感謝を申し上げます。

しかし、私は、これで満足してはならないと強く感じています。なぜなら、学校で必要なお金は、給食費だけではないからです。そして、そのことを誰よりも痛感しているのは、私自身の原体験があるからです。

「茶封筒」が重かった、あの頃

少し、私の個人的な話をさせてください。

私は子どもの頃、決して裕福とは言えない家庭で育ちました。毎月、給食費の集金袋である茶封筒を渡されるのが、子ども心にとても憂鬱でした。母がいつも申し訳なさそうに「もう少しだけ待ってもらって」と先生に頭を下げていた光景を、今でも鮮明に覚えています。友達が楽しそうにおかわりをする姿を横目に、肩身の狭い思いをした給食の時間。給食費の無償化が実現した今、あのような思いをする子どもがいなくなったことは、本当に喜ばしいことです。

しかし、私の苦い記憶はそれだけではありません。

学期始め、みんなが新品のドリルや資料集を嬉しそうに開く中、私だけがそれを手にすることができませんでした。先生に「後で大丈夫だから」と言ってもらっても、友達に「見せてあげるよ」と優しくされても、その度に、自分だけが違うのだという見えない壁を感じ、悔しさと情けなさで胸がいっぱいになりました。柔道着や体操服も、兄からのお下がりをずっと使い続け、恥ずかしくて体育の授業が好きになれませんでした。

「お金がない」という理由で、学びのスタートラインにさえ立てない子どもがいる。その悔しさは、経験した者にしか分からないかもしれません。そして、その経験が、私を政治の道へと突き動かした原点です。

「就学援助制度」だけでは救えない声がある

もちろん、大田区にも経済的に困難な家庭を支える「就学援助制度」があります。この制度によって、教材費や学用品費などの一部が援助されます。これは非常に重要な制度であり、私たちもその拡充を訴えてきました。

しかし、この制度だけでは十分とは言えません。制度の存在を知らなかったり、申請すること自体にためらいを感じたりするご家庭も少なくないのです。「うちは対象になるのだろうか」「申請するのが恥ずかしい」…。そんな声なき声によって、本当に支援が必要な子どもたちに制度が届いていない現実があります。

私は、子どもの教育が、親の所得や、制度を知っているかどうか、申請する勇気があるかどうかで左右されるべきではないと、固く信じています。

品川区にできて、大田区にできないはずはない

目を隣の区に向けてみましょう。品川区では、2024年度から所得制限なしで、全ての子どもたちの学用品を完全無償化する画期的な取り組みが始まっています。ドリルやノートはもちろん、書道セットや絵の具セットまで、学校で使うものは全て公費で負担するのです。

「品川区にできて、大田区にできないはずはない。」私はそう考えております。

教育への投資は、未来への投資です。目先の予算を理由に、未来を担う子どもたちへの投資をためらってはいけません。全ての子どもたちが、家庭の経済状況を気にすることなく、同じ教材で学び、同じ体操服で汗を流し、笑顔で学校生活を送れる。そんな大田区を、実現できたら嬉しく思います。

未来への種まきを、今こそ。

私は、大田区の教育無償化をさらに一歩、二歩と前に進めるため、給食費に続く、教材費や学用品費の「完全無償化」を進めて行けたらと考えております。もちろん財源の問題はあるとの認識も持っています。

これは、決して簡単な道のりではありません。しかし、かつての私のように、教室の片隅で一人、悔しさを押し殺している子どもを、この大田区から一人たりとも出してはならない。その一心で、全力で取り組みたいと思います。

区民の皆様の「子どもの未来を想う声」が、私たちの何よりの力となります。ぜひ、皆様のお考えをお聞かせください。共に、大田区の子どもたちのための未来を築いていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

大田区議会議員 佐藤なおみ

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