こんにちは! 大田区議会議員の佐藤なおみです。
全ての子どもたちが、生まれ持った個性を大切にされ、それぞれの可能性を最大限に伸ばしながら、地域の中で安心して成長できる社会。これは、私が目指す大田区の姿であり、区政に携わる者として常に心に抱いている願いです。
特に、障害のある子どもたちとそのご家族への支援は、社会全体で取り組むべき重要な課題だと考えています。大田区では、障害のある子どもたちが自分らしく、そして豊かに育っていけるよう、様々な福祉サービスや支援策を展開しています。
本記事では、大田区が実施している主な支援の内容と、お子様とご家族が利用できる福祉サービスについてご紹介します。
1. 大田区の障害児福祉の基本姿勢
大田区は、障害のある子どもたちが地域社会の一員として、年齢や発達段階に応じた適切な支援を受けながら、自立し、社会参加できることを目指しています。
- 個別最適化:一人ひとりの障害の特性や状況、ニーズに応じたきめ細やかな支援。
- 早期発見・早期支援:発達の課題を早期に発見し、速やかに適切な支援につなげる。
- 地域共生:家庭・学校・地域が連携し、子どもたちが地域の中で共に育つ環境づくり。
- 切れ目のない支援:乳幼児期から成人期まで、ライフステージに応じた途切れない支援体制。
これらの理念に基づき、大田区では多岐にわたるサービスを提供しています。
2. 主な福祉サービスと支援の取り組み
大田区では、障害のある子どもたちの発達段階やニーズに応じた様々なサービスを提供しています。
(1) 相談支援・早期発見
まず、どこに相談すればよいか分からない、という時に頼りになる窓口です。
- 子ども発達センター
- 言葉や発達に遅れがある、行動面で気になる点があるなど、お子さんの発達に関する総合的な相談窓口です。
- 保健師、心理士、言語聴覚士、作業療法士などの専門職が常駐し、発達相談、心理判定、巡回相談、療育相談などを行います。
- 早期発見・早期支援の拠点として、未就学児の支援に特に力を入れています。
- 障害者相談支援センター
- 障害のある方とそのご家族からの幅広い相談に対応し、地域での生活をサポートする拠点です。適切なサービスや情報提供を行い、関係機関との連携を図ります。
- 保健センター
- 乳幼児健診を通じて、発達の気になるお子さんを早期に発見し、必要な専門機関へとつなぐ役割を担っています。
(2) 日中活動・療育支援
お子さんの発達を促し、日中の居場所となるサービスです。
サービスの種類 | 内容 |
児童発達支援 | 未就学の障害のある子どもが、日常生活における基本動作や知識技能を習得し、集団生活に適応できるよう、療育や機能訓練などを行います。通所型の施設で提供されます。 |
放課後等デイサービス | 小学校から高校までの障害のある子どもたちが、放課後や学校の長期休暇中に利用できる施設です。生活能力向上のための訓練、社会との交流促進、居場所の提供などを行い、保護者の就労支援の役割も果たします。 |
医療型児童発達支援 | 肢体不自由や重症心身障害など、医療的ケアや専門的なリハビリテーションが必要な子どもに対し、医療と療育を一体的に提供します。 |
居宅訪問型児童発達支援 | 重度の障害などにより通所が困難な子どもに対し、自宅に専門職員が訪問し、発達支援を行います。 |
(3) 経済的支援・その他生活支援
ご家族の経済的負担を軽減し、生活全般をサポートする制度です。
- 特別児童扶養手当
- 20歳未満で精神または身体に障害のある児童を養育している方に支給される手当です。
- 障害児福祉手当
- 20歳未満で、重度の障害により日常生活において常時介護を必要とする方に支給される手当です。
- 心身障害者福祉手当(大田区独自)
- 区内在住で、一定の障害等級に該当する方に支給される手当です。
- 自立支援医療(育成医療・更生医療)
- 障害のある子どもが医療を受ける際の医療費負担を軽減する制度です。
- 障害者総合支援法に基づくサービス
- 日常生活用具の給付(例:車椅子、補聴器など)、補装具費の支給(例:義手、義足など)など、障害のある方が日常生活を送りやすくするための様々なサービスがあります。
- 移動支援
- 社会参加や外出が困難な障害のある方に対し、ガイドヘルパーの派遣などにより外出を支援します。
(4) 教育との連携
学校生活におけるサポートも重要です。
- 特別支援学級・通級指導学級
- 区立小・中学校には、障害のある児童・生徒一人ひとりの発達段階や特性に応じた教育を行う特別支援学級や、個別の指導計画に基づき支援を行う通級指導学級が設置されています。
- 就学相談
- お子さんの障害の状況に応じた適切な就学先(通常の学級、特別支援学級、特別支援学校など)について、保護者と共に検討し、アドバイスを行う窓口です。
3. 佐藤なおみからのメッセージ:地域で共に支え合う社会へ
障害のある子どもたちが、地域の中でそれぞれの個性を認められ、笑顔で成長していくためには、区の福祉サービスの充実だけでなく、私たち一人ひとりの理解と支えが不可欠です。
私も、区議会議員として、
- 支援が必要な子どもたちに、適切なサービスがスムーズに届く体制の強化
- 地域におけるインクルーシブ教育の推進
- ご家族が孤立せず、安心して子育てできる環境づくり
- 障害理解を深めるための啓発活動の推進
に、引き続き全力で取り組んでまいります。
もし、お子様の発達や障害に関してお悩みやご不安な点がございましたら、**どうか一人で抱え込まず、今回ご紹介した「子ども発達センター」をはじめとする区の相談窓口にご連絡ください。**専門の職員が、皆様の状況に寄り添い、最適な支援へとつなげてくれます。もちろん、わたくし佐藤なおみへのご相談も大歓迎です。
障害のある子どもたちが、この大田区で生き生きと輝ける未来を、皆様と共に築いていけるよう、私も力を尽くします。
大田区議会議員 佐藤なおみ
※本記事の内容は、2025年7月現在の情報に基づいております。各福祉サービスや手当には、利用条件、所得制限、申請期限などが設定されている場合があります。最新の情報や詳細な手続きについては、必ず大田区の公式ウェブサイトをご覧いただくか、各担当窓口(子ども発達センター、福祉部障害福祉課など)に直接お問い合わせください。
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