こんちには。大田区議会議員の佐藤なおみです。
先日、区民の方に大田区のTNR活動についてご質問をいただいたのでご説明したいと思います。
大田区では、飼い主のいない猫(野良猫)によるトラブルを減らし、猫が一代限りの命を地域で穏やかに暮らせるようにするため、TNR活動を推進しており、その費用を助成する制度を設けています。
大田区のTNR活動支援(手術費用等助成制度)
TNRとは、飼い主のいない猫を捕獲(Trap)し、不妊・去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)活動のことです。これにより、望まれない子猫が生まれなくなり、将来的な野良猫の数を減らしていくことを目的としています。
助成内容
大田区が実施している助成制度の主な内容は以下の通りです。
対象: 大田区内に生息する飼い主のいない猫
助成額(上限):
・不妊手術(メス): 1匹につき 20,000円
・去勢手術(オス): 1匹につき 10,000円
その他:
手術の際に、目印として耳の先をV字にカット(さくら耳)することも助成の条件に含まれています。
利用の流れ
- 事前相談: まずは、お住まいの地域を管轄する生活衛生課に電話で相談します。ここで、対象となる猫の状況などを説明し、制度利用についてのアドバイスを受けます。
- 申請書の提出: 相談後、申請書と添付書類(地域の地図など)を提出します。
- 審査と承認: 区が申請内容を審査し、助成が適切と判断されると「承認通知書」が交付されます。
- 手術の実施: 承認通知書が届いたら、協力動物病院で猫の不妊・去勢手術を受けさせます。手術費用は一度、申請者が全額立て替えて支払います。
- 実績報告と請求: 手術後、実績報告書と請求書、領収書などを生活衛生課に提出します。
- 助成金の振込: 提出書類が確認された後、指定した口座に助成金が振り込まれます。
【注意点】
この制度を利用するには、必ず手術の前に事前相談と申請を行い、区から「承認通知書」を受け取る必要があります。承認前に実施した手術は助成の対象外となるため、ご注意ください。
ボランティア団体との連携
大田区内には、個人で活動されている方のほか、TNR活動を専門に行うボランティア団体も複数存在します。猫の捕獲が難しい場合や、活動の進め方がわからない場合など、こうした団体が相談に乗ってくれたり、捕獲を手伝ってくれたりすることもあります。
大田区の公式ウェブサイトでも、TNR活動に協力している動物病院の一覧が公開されています。
相談・申請窓口
- 大田区保健所 生活衛生課 環境衛生担当
電話番号: 03-5764-0672
我が家にも保護猫が2匹いますが元を返せば不幸な猫でした。なのでわたしにとって地域猫の活動は特に気にかけている活動のうちの1つとなります。これからも地域猫を保護する活動には注視していきたいと思います。
大田区議会議員 佐藤なおみ
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