皆さん、こんにちは。
大田区議会議員の佐藤なおみです。
日差しが少しずつ和らぎ、過ごしやすい日が増えてきましたね。さて、先日ある区民の方から、こんなお話を伺いました。
「佐藤さん、この前家に帰ったら、目の前の電柱に突然防犯カメラがついていて、本当に驚きました!誰がいつ、どうやって決めているんですか?少し驚きました…」
お気持ち、とてもよく分かります。
事前に何も知らされずに、ご自宅のすぐそばにカメラが設置されたら、誰でもびっくりしますし、「私たちの生活、見られているのかしら?」と不安になりますよね。
今日は、多くの区民の皆さんが疑問に思っているかもしれない、この「防犯カメラ」について、その裏側をしっかりとお話しさせてください。
「区が勝手に」ではありません。主役は地域の皆さんです。
まず、一番お伝えしたい大切なことがあります。
それは、防犯カメラは「区役所が地図を見て、一方的に設置場所を決めているわけではない」ということです。
実は、設置のきっかけのほとんどは、皆さんの一番身近なコミュニティである「町会・自治会」からの要望なのです。
【設置場所が決まるまでのステップ】
- 地域からの声(要望)
「この道は夜暗くて、子どもが塾から帰る時に心配…」
「最近、この辺りで空き巣があったから、対策をしてほしい」
こうした地域の皆さんの切実な声を集約し、町会・自治会が区役所に「ここにカメラを設置してほしい」と要望を出すことからスタートします。 - みんなで現地調査
要望が出ると、区の職員だけでなく、地域のことを一番よく知っている警察署員の方、そして要望を出した町会の役員の方々が必ず一緒に現地を歩いて調査します。本当にここが効果的なのか、もっと良い場所はないか、みんなで知恵を出し合うんです。 - 慎重に設置を決定
この調査結果と、過去の犯罪データなどを踏まえ、区が最終的に「ここに設置しましょう」と決定します。
このように、地域の皆さんの「ここを守ってほしい」という想いが、設置の原動力になっているのです。
一番大切な「プライバシー」はどう守られているの?
とはいえ、やはり気になるのはプライバシーのことですよね。
「家の中まで撮影されているんじゃないの?」というご心配、ごもっともです。
その点については、絶対に大丈夫と言い切れます。なぜなら、厳格なルールがあるからです。
- ① 家の中は映しません
カメラは、道路などの「公共空間」の犯罪を防ぐのが目的です。個人の家の中や、敷地がむやみに映らないよう、設置の際に角度をミリ単位で厳密に調整しています。 - ② 映像は厳重に鍵をかけて保管
録画された映像は、区役所の担当課が誰でも見られる場所に置いているわけではなく、厳重に管理しています。 - ③ 警察の「捜査」以外では見られません
私たち議員や区の職員が、興味本位で映像を見ることは絶対にできません。映像を確認できるのは、事件や事故が起こり、警察から法律に基づく正式な捜査協力の依頼があった場合のみに限られています。
「見守る安心」と「守られるプライバシー」の両立を
防犯カメラは、犯罪を未然に防ぐ「抑止力」として、また、万が一事件が起きた際に犯人を特定する「解決力」として、私たちのまちの安全に欠かせないものとなっています。
しかし、その安心は、皆さんのプライバシーがしっかりと守られるという信頼の上に成り立っていなければなりません。
今回お声を寄せてくださった方のように、不安を感じる区民の方がいらっしゃるという事実を、私も真摯に受け止めています。設置前の地域への周知方法など、さらに改善できる点がないか、わたしもしっかりと考えていきたいと思います。
もし、ご自身の家の近くのカメラについて、個別に心配なことがございましたら、どうぞご遠慮なく、区役所の防災危機管理課、または私、佐藤なおみまでお声がけください。
皆さんと一緒に、誰もが心から安心して暮らせる大田区を目指して。これからも、その一心で活動してまいります。
大田区議会議員 佐藤 なおみ
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