公園の入り口に立つたびに私の目に飛び込んでくるのは「ボール遊び禁止」や「花火厳禁」といった無機質な看板の数々、これらを見るたびに都市部における子供たちの遊びの権利がいかに厳しく制限されているかを実感します。本来であれば地域社会全体で育むべき子供たちの活力が、管理という名の下に隅へと追いやられている現状に、一人の母親としてそして一人の議員として強い危機感と申し訳なさを抱かずにはいられません。
こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。
新しい年を迎え、区民の皆様におかれましては健やかに新春をお迎えのことと拝察いたします。また、日頃より区政に対する多大なるご理解と温かいご支援を賜っておりますことに一人の議員として、この大田区に根を張り暮らす一人の母として心より厚く御礼申し上げます。
わが家の娘も2025年の春から高校1年生となり、かつてのように私の手を引いて公園の砂場へ向かうことはなくなりました。今では一人の若き区民として自らの足で大田区の街を歩き、放課後には友人と連れ立って区内の公共スペースを利用するなど、子供から大人へと移り変わる多感な時期特有の視点でこの街のあり方を見つめ直している姿に親としての感慨を覚えます。彼女たちが自分たちの手で未来を切り拓くための「舞台」をいかに豊かに整えていくべきかという使命感を、改めて強く抱いております。
栃木での経験から考える「遊びの原風景」と大田区の現状
かつて私が栃木県で子育てに奔走していた頃、周囲には息をのむほど広大な公園が点在し、地平線まで続くかのような緑豊かな芝生の上で、子供たちがどれほど大声を上げても走り回っても、あるいは大きな放物線を描いてボールを投げても、それを優しく包み込んでくれる圧倒的な余白が当たり前のように存在しておりました。遊び場を探すために苦労をしたり、近隣への騒音を気にして子供の行動を制限したりする必要が全くなかったあの日々は、今振り返れば一人の親としてどれほど贅沢で心安らかな時間であったか計り知れないものがございます。
栃木では夏の夜に庭先や近所の広場で手持ち花火を楽しむことも、日常の延長線上にあるささやかな幸せの一つでありましたが、縁あって大田区に移り住み、この活気ある街で暮らしを営む中で直面したのは、一坪の土地も無駄にできない過密な都市構造と、それに伴う「大田区の子ども遊び場」の圧倒的な不足でした。そして何より子供たちが「やりたいこと」がことごとく制限されているという厳しい現実であり、私は栃木で享受したあの自由な遊びの質を、いかにしてこの大田区において行政の意志と知恵によって創り出していくかということに頭がいっぱいでした。
「どこで遊べば良いのか」という切実なボール遊びの課題
現在、区民の皆様から私のもとに最も多く寄せられる切実な声の一つが、「子供たちが安心してボールを使って遊べる場所がどこにもない」というお怒りにも似た切実な叫びでした。大田区内の公園の多くは近隣住民の皆様への配慮や安全管理の観点からボール遊びが厳しく制限されており、サッカーや野球に憧れる子供たちが「どこでボールを蹴れば良いのか」という問いに対し、行政が明確な答えを用意できていない現状は、子供たちの身体的・精神的成長を阻害する深刻な問題であると言わざるを得ません。
私はこれまでも、管理者の都合による「一律の禁止」から、地域社会との「賢い共存」へと発想を転換すべきだと考えており、学校の校庭開放のさらなる充実や、防球ネットを完備した多目的広場の戦略的な整備、さらには時間帯によって遊びを制限しないエリアを設けるなど、栃木の広大な公園に代わる「都市ならではの工夫」を凝らした遊び場の確保を検討して参りました。これこそが大田区の未来を担う子供たちの「遊びの権利」を守るための優先課題であると思っております。
花火解禁という一歩:2025年夏の試行実施とこれからの期待
また、長年「火気厳禁」が鉄則であった大田区の公園において、2025年の夏に52箇所の公園で期間限定かつ手持ち花火に限定した利用が試行的に解禁されたことは、大田区にとって大きな一歩だと思います。視察の際、夏の夜の公園でバケツを用意し、マナーを守りながら静かに花火を楽しむご家族の姿を目の当たりにした時、私は栃木の夜に感じたあの温かな家族の団らんを、ようやく大田区の街角に取り戻すことができたのではないかという深い喜びを感じました。
この試行実施は、「近隣への迷惑」という懸念を、利用者一人ひとりの「マナーと自覚」によって乗り越えることができることを証明する貴重な機会となりました。私はこれを一過性のイベントに終わらせることなく、より多くの公園でそしてより長い期間、子供たちが夏の思い出を身近な場所で作れるよう、安全性を担保しながら常設のルールへと昇華させていけたらと強く思っております。
プレーパーク視察と議会質問を通じた遊びの質の抜本的改革
私がこれまで公園の利活用に対して様々考えてきたことは、単に遊具を並べるだけの管理された公園から一歩踏み出し、子供たちが自らの責任で自由に遊び、火を扱い、木に登り、泥にまみれることができる「プレーパーク(冒険遊び場)」の拡充です。実際に平和の森公園などで実施されている活動を視察した際、泥の匂いや焚き火の煙の中で子供たちが生命力に溢れた表情を見せている光景を目の当たりにし、私はこれこそが都市部である大田区においても子供たちの創造性とレジリエンス(折れない心)を育むための鍵であると確信いたしました。
地方の自然の中で娘が泥んこになって学んだあの五感を使った体験を再現するためには、単に場所を確保するだけでなく、プレーリーダーと呼ばれる専門的な大人の配置や、既存の硬直化した公園ルールの大胆な緩和が不可欠であり、管理者の都合で遊びを制限するのではなく、子供たちの好奇心を最大化させるための環境づくりこそが、今の大田区に求められている「遊び場改革」の正体だと思っています。私はこれからも広い空に負けない心の広がりを大田区の子供たちに提供するために、知恵を絞っていけたらと考えております。
栃木の広い空を大田区の未来へと繋ぐ佐藤なおみの情熱
かつて私が栃木の広い公園で、何の不安もなく娘を遊ばせていたあの時の解放感と安心感を、形を変えてでも、この大田区で子育てをされているすべての皆様に届けることが、私の政治活動の目標の一つであり、物理的な土地の広さは変えられなくとも、ボール遊びができる広場、花火が楽しめる夜の公園、そしてプレーパークのような自由な遊び場といった、行政の柔軟な発想によって皆様の心の中に「広大な遊び場」のようなゆとりと希望を創り出すことは、私たちの努力次第では成し遂げられないものではないと感じております。
高校1年生になった娘が、いつか自立し、この大田区での日々を振り返った時、たとえ栃木のような地平線が見える景色ではなかったとしても、街のあちこちに自分の好きな遊び場があり、地域の人々に温かく見守られ、自由に自分を表現できる場所があったと、そう笑顔で語ってくれるような未来を、私は区民の皆様と共に、一歩ずつしかし力強く創り上げていきたいと考えております。
「大田区子ども遊び場」をさらに良くしたいというお声や、ボール遊びができる場所の確保、花火解禁への要望、あるいは日常の些細な子育ての悩みや行政への要望など、どのような些細なことでも構いません、皆様が抱えていらっしゃるその声を、ぜひ私、佐藤なおみに届けてください。私は一人の母親として皆様の痛みに寄り添い、一人の議員としてその解決に尽くし、この大田区を子供たちの元気な笑い声がこだまする街にすることに精進していきたいと思います。
寒暖差の厳しい折、お子様も保護者の皆様もどうぞくれぐれもご自愛ください。
お困りの際は何事にもわたし佐藤なおみにご相談ください。
大田区議会議員 佐藤 なおみ
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