皆さま、こんにちは!大田区議会議員の佐藤なおみです。
子育て中の保護者の皆さまにとって、お子さんの急な体調不良は、いつだって心配の種ですよね。特に、共働き家庭が増える中、「仕事とどう両立しよう…」「預け先はどうしよう…」と頭を抱える瞬間は少なくないはずです。私自身、4人の子育てをする中で、この「病児保育」の重要性を痛感してきました。
大田区では、病児保育の支援に力を入れていますが、皆さまからお寄せいただく声、そして私自身の肌感覚として、まだまだ改善の余地があると感じています。今回は、現在の大田区における病児保育の課題と、これから私たちが目指すべき未来についてお話ししたいと思います。
大田区病児保育の「今」と直面する課題
現在、大田区内には複数の病児・病後児保育施設があり、お子さんが病気の際に一時的に預かり、専門的なケアを提供してくださっています。経済的な負担を軽減するための利用料助成など、区も様々な支援を行っています。
しかし、その一方で、以下のような課題に直面しているのが現状です。
- 「預けたい」に応えきれない現状: お子さんが急に発熱したり、体調を崩したりした際、いざ利用しようとしても「予約がいっぱい」「空きがない」という声を耳にします。これは、病児保育施設の数が区民の皆さまのニーズに追いついていない、あるいは現在の施設では、多様な病状や感染症への対応に限界があるためです。特に、区内の施設数が変動している状況もあり、安定したサービス提供が難しい面もあります。
- 運営の厳しさと人材不足: 病児保育施設は、感染症の流行状況によって利用者が大きく変動するため、安定した運営が難しいという課題を抱えています。また、専門的な知識と経験を持つ看護師や保育士の確保も喫緊の課題です。専門職の処遇改善が十分でないと、安心して働ける環境が整わず、人手不足に拍車がかかってしまいます。
- 利用者にとっての負担: 病児保育の利用料は助成があるとはいえ、通常の保育が無償化される中で、急な出費となる病児保育の利用料は、保護者の経済的負担となることがあります。また、いざという時に、どの施設が利用可能か、どのような手続きが必要かなど、情報がすぐに得られないといった声も聞かれます。
私たちが目指す、より良い病児保育の未来
こうした課題を解決し、保護者の皆さまが心から安心して子育てと仕事の両立ができるよう、私、佐藤なおみは、今後も以下の点に重点を置いて取り組んでまいります。
- きめ細やかな受け入れ体制の強化: まずは何よりも、お子さんを預けたい時に預けられる環境が必要です。病児保育施設の数を安定的に確保し、区内の保育園や医療機関との連携を強化することで、多様な病状に対応できる柔軟な受け入れ体制を構築します。
- 専門人材の確保と働きやすい環境づくり: 病児保育を支える看護師や保育士の皆さまが、安心して長く働けるよう、処遇改善やキャリアアップ支援を働きかけます。質の高い専門職が確保できれば、病児保育の質も向上します。
- 利用しやすい情報提供とシステムの導入: どこに施設があるのか、空き状況はどうか、利用手続きは複雑でないかなど、保護者の皆さまが知りたい情報を、必要な時にすぐに得られるよう、ITを活用した情報提供システムなどの導入を推進します。
- 経済的・精神的負担の軽減: 利用料助成のあり方についても、さらなる検討が必要です。また、病児保育の利用に際しての精神的な負担を軽減できるよう、利用しやすい環境づくりにも努めます。
最後に
「子どものためなら、どんな苦労もいとわない」それが親心です。しかし、だからこそ、社会が親御さんを支える必要があると強く感じています。お子さんが病気の時でも、保護者の皆さまが孤立することなく、安心して仕事と子育てを両立できる大田区を目指し、私、佐藤なおみはこれからも全力で皆さまの声に耳を傾け、政策に反映させてまいります。
大田区の子どもたちの健やかな成長のために、皆さまとともに、より良い病児保育の未来を創っていきましょう。ご意見やご要望がございましたら、どうぞお気軽にお寄せください。
大田区議会議員 佐藤なおみ
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