こんにちは、大田区議会議員の佐藤なおみです。
私はこれまで大田区議会において健康福祉委員会の委員を務め、障がいのある方もない方も共に尊重し合い、自分らしく暮らせる街づくりをライフワークとして取り組んできました。政策を考える上で私が何より大切にしているのは、机の上での議論ではなく、区内各地にある「福祉園」や障がい者施設の現場に足を運ぶことです。各施設で開催されるお祭りや活動報告会には、時間が許す限りほぼすべて参加させていただいており、利用者の方々が丹精込めて作った作品に触れたり、ご家族の皆様が抱える日々の葛藤や切実な願いを直接伺ったりすることを、政治家としての原点としています。
現場を歩く中でよく伺うのが、「手帳は持っているけれど、どのような割引や支援があるのか実はよく知らない」というお声です。障害者割引は、単なる金銭的な優遇ではありません。障がいによって生じる社会的な「壁」を低くし、誰もが自由に外出し、文化やスポーツを楽しみ、社会と繋がるための大切な「パスポート」なのです。今回は、大田区で利用できる障害者割引の数々を、福祉の現場を見つめてきた私の想いとともに詳しく解説いたします。
1. 交通機関の割引:社会と繋がるための「移動の自由」を守る
障がいのある方にとって、移動の自由は自立した生活を送るための根幹です。私が福祉園のイベントに参加する際、多くの方が都営交通やバスを利用して元気に来場される姿を拝見し、改めて移動支援の重要性を実感しています。
まず大きな柱となるのが「都営交通無料乗車券」の発行です。身体障害者手帳、愛の手帳(療育手帳)、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの大田区民の方は、都営地下鉄、都営バス、都電、日暮里・舎人ライナーが無料で利用できる乗車券の交付を受けることができます。これは区役所の本庁舎だけでなく、各地域の地域健康福祉課の窓口でも手続きが可能です。
また、大田区内を網羅するように走る京浜急行バスや東急バスなどの民営バスについても、手帳を提示することで運賃が5割引きとなります。さらに、タクシーの利用についても、大田区では独自の「福祉タクシー券」の交付や、タクシー料金の1割引き制度が整っています。車椅子を利用されている方が「バスの乗降がスムーズになった」と喜んでくださる声を聞くたびに現場の改善が少しずつ進んでいる手応えを感じています。
2. 公共施設の利用料免除:健康と交流の場をすべての区民に
大田区には、区民の皆様の健康を支える素晴らしい公共施設が数多くあります。私はこれらの施設が、障がいのある方にとっても「当たり前の居場所」であるべきだと考えています。
例えば、大田区立のスポーツセンターや温水プール、体育館などの施設は、障害者手帳を提示することで、ご本人と介護者1名の利用料が全額免除されます。これはリハビリテーションの場としてだけでなく、地域の方々と交流する場としても非常に大きな役割を果たしています。「費用を気にせず、定期的に体を動かせるのが嬉しい」というお声を現場で伺うたび、こうした制度の維持と周知がいかに大切かを痛感します。
また、文化施設についても充実しています。平和の森公園のアスレチックや、郷土博物館、さらには大田区休養村とうぶといった宿泊施設に至るまで、様々な割引や減免制度が用意されています。私は各地域のイベントに参加する際、こうした施設のバリアフリー状況も自分の目で確認するようにしています。段差の解消といった物理的な改善だけでなく、こうした料金面でのサポートが合わさることで初めて「真のバリアフリー」が実現するのだと信じています。
3. 日常生活を支える減免制度:家計の負担を軽減する仕組み
障がいのある生活には、どうしても通院やリハビリ、特殊な用具の購入など、多くの公的・私的な費用がかかる現実があります。私は福祉の委員会に所属している経験から、こうした経済的負担を少しでも軽減するための制度を、いかに漏れなく区民の皆様に届けるかを考えています。
また、目に見えにくい部分ではありますが、家計を支える様々なサポートも用意されています。例えば、お持ちの手帳の種類や世帯の所得状況という条件はありますが、NHK放送受信料の全額または半額免除、各通信会社が提供する携帯電話料金の割引(ハーティ割引など)といった制度がその一例です。さらに所得税や住民税の負担を軽減する「障害者控除」も、ご自身やご家族の生活を守るために非常に重要な仕組みといえます。
特に自動車税の減免については、通院や通学に車が欠かせないご家庭にとって心強い支えとなりますが、これらはいずれも「ご本人やご家族からの申請」が必要な手続きです。
健康福祉委員会の活動や現場訪問を通じて感じるのは、こうした有益な制度ほど、複雑な条件や手続きの壁によって、本当に必要な方へ届いていないというもどかしさです。だからこそ私は、単に制度を紹介するだけでなく、皆様が迷わず権利を行使できるよう、常に情報の透明性を高めていきたいと考えています。
これらの制度の多くは、ご自身で申請を行わなければ適用されません。私は福祉園の現場等で「そんな制度があるなんて知らなかった」と仰る方に出会うと、情報提供のあり方について行政側に強く改善を促しています。大田区が発行している「障害者福祉のしおり(通称:青い鳥)」には詳細が記載されていますが、より分かりやすく誰もが迷わずに権利を行使できるような仕組みづくりが急務です。
※大田区で利用できる主な優遇措置と注意点
| 制度名 | 内容の概要 | 注意点 |
| NHK受信料 | 全額または半額免除 | 世帯全員が非課税、または重度障がいの方が世帯主である等の条件があります。 |
| 携帯電話料金 | 基本料金等の割引 | 国の制度ではなく、各通信会社が提供するサービスです。ショップでの申請が必要です。 |
| 所得税・住民税 | 障害者控除 | 給付金が出るわけではなく、所得から一定額を差し引いて「税負担を軽くする」仕組みです。 |
| 自動車税 | 全額または一部減免 | 「通院・通学・仕事」など使用目的が限られます。また、車種や排気量に上限があります。 |
4. 佐藤なおみが目指す「制度の隙間がない大田区」
私が福祉の現場で最も大切にしているのは、制度と実態の「隙間」を見つけ出すことです。福祉園で利用者の方々やスタッフの皆様と語らう中で、数字や書類だけでは見えてこない課題が浮き彫りになることがあります。
例えば、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方への割引制度は、身体障がいや知的障がいに比べて遅れていた歴史があります。私は委員会の活動を通じ、すべての障がい種別において公平な支援が受けられるよう、制度の拡充ができたらと考えております。現在、大田区においても、精神障がいのある方へのバス運賃割引や施設利用料の減免が広がりつつありますが、まだ改善できる余地は残されているのではと思います。
また、「手帳を取得するほどではないけれど、支援が必要な方」への目配りも忘れてはなりません。現場で出会う一人ひとりの困難に寄り添い、柔軟な支援の形を模索すること。それが、「健康福祉委員会」に所属し現場を歩き続けているわたしのスタイルと言えます。
5. 結びに:どんな小さな悩みも佐藤なおみへ
障害者割引は、皆様の生活を守り彩るための「権利」です。もし手続きの仕方が分からなかったり、利用したい施設で不自由を感じたりすることがあれば、どうぞお気軽に私、佐藤なおみまでご相談ください。
私は大田区議会の議員として、皆様の声を直接区政に届け一つひとつの課題を解決していくために存在しています。「健康福祉の委員会にいるからこそ、お力になれることがあります」「現場に通い詰めているからこそ、皆様と同じ目線で考えられる想いがあります」
大田区が、障がいの有無にかかわらず、誰もが誇りを持って自分らしく自由に街を歩ける「日本一優しい街」になるように。私はこれからも、皆様からいただく「現場の声」に耳を傾けていきたいと思います。何かお困りのことがございましたらいつでもお声がけください。
大田区議会議員 佐藤 なおみ
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